神鋼電機株式会社(本社:東京都江東区、社長:佐伯弘文)は、当社が約2年前に独自技術により世界で初めて開発に成功した、可動鉄心直動型モータ(レシプロモータ:回転式ではなく往復運動するモータ)の初受注に成功しました。
今回受注した大手ポンプメーカーでは、長期間に亘る実機による実験の結果、従来機種に比較し、機構がシンプルで小形化、且つメンテナンスフリーで、しかも消費電力が約50%低減できることを評価するとともに、顧客にとって極めて使い勝手の良いものになるとして今回の採用となりました。(メンテナンスフリーである理由は、レシプロモーターの特性である可動子が非接触であるため、潤滑油不要のオイルレスで故障もないことに基因。)
神鋼電機は、このレシプロモータとドライバをセットでこの大手ポンプメーカーに納入する予定です。
当社はこの大手ポンプメーカーに、2004年度上期にはレシプロモータの新形機種数百台を市場に出して機能評価をしてもらい、本格的な投入は下期からと考えています。当社としては、初期段階における年間販売数量として数千台を見込んでいます。
当社は今回レシプロモータの採用内定したポンプメーカーと共同して、需要の掘り起こしや大型機種への進出も検討して行くこととしています。
また、他のポンプメーカーからも別用途の引き合いがきており、当社から実機を提供し実験を継続中です。更に、ポンプ業界以外のいろいろな分野のユーザーからも多数の引き合いが寄せられており、今回の初受注で、今後このレシプロモータの販売に弾みがつくものと当社では期待しています。 |