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国内初、新方式真空誘導溶解炉を発売
 真空チャンバーと誘導炉を一体化し超小型化を実現
 容積比1/10、コスト20%低減、操業時間を短縮
 神鋼電機株式会社(本社:東京都港区、社長:佐伯弘文)は、従来方式の大型チャンバーの中で誘導炉を傾動出湯させる方式から、真空チャンバーと誘導炉を一体化することにより超小型化を実現した国内では初の「真空槽一体型真空誘導溶解鋳造システム」の開発に成功し、このほど販売を開始しました。
 この新方式の「真空槽一体型真空誘導溶解鋳造システム」は、超コンパクト構造のため、当社従来品に比べて容積が1/10以下に低減され、設置スペースの縮小化を実現しました。また、超小型化の実現により設備一式の製造コスト面において約20%低減を果たすと共に、真空排気時間の短縮、1サイクルあたりの操業時間の短縮などの操業効果も期待できます。

 今回開発した真空槽一体型とは、誘導炉を一体化した真空槽と、鋳造設備を収めた2つの真空槽を連結したシステムで、真空を破らずに原料投入〜溶解〜出湯〜鋳造まで一連の操作を可能にしたものです。溶湯は、誘導炉を真空槽ごと傾動して出湯され、出湯樋を介して連結された鋳造設備へ導かれ、急冷凝固装置などの鋳造設備で鋳造されます。
 2つの真空槽の間は、ゲートバルブで仕切られており、それぞれ独立して雰囲気を制御できるため、たとえば製品(鋳片)の冷却中に次の溶解を開始するといったフレキシブル操業が可能で、製造コストを約20%低減すると共に、操業時間の短縮を実現しています。
 神鋼電機では「真空槽一体型真空誘導溶解鋳造システム」として、生産ラインに多い鉄換算500kg〜5000kgまでをシリーズ化し、初年度10億円の売り上げを目指すことにしています。(1システム価格約1億円〜4億円)

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