神鋼電機株式会社(本社:東京都江東区、社長:佐伯弘文)は、昨年12月に中国における昇華型カラープリンタの製造販売を目的として、北京市照像機総廠殿(北京カメラ:任志広廠長)と、香港南光電器有限公司殿(周成祥会長)とで中国北京市に合弁会社「神通城数碼技術有限公司」を設立していましたが、この度、北京市の同社で開所式を執り行い本格的に生産・販売を開始しました。
既に、販売活動直後から北京市の政府関係機関や各種団体・組織などからの引き合いが殺到しており、神通城数碼技術有限公司としては年間10億円を越す売り上げを目標に積極的な販売活動を行っています。
今回の合弁会社「神通城数碼技術有限公司」は、中国マーケット向けを中心の製造販売を目的にしていますが、当社はこれとは別に2002年より中国深センの製造拠点において、米国コダック社、ポラロイド社、日本のプリンタメーカー等へOEM供給する為、カラープリンタの生産をしています。
中国では急速な経済発展を背景にIT関連機器の普及が進んでおり、更に4年後にはオリンピック開催を控えていることもあり、急速なデジタルカメラの普及が見込まれています。しかしながら中国国内ではまだまだDPEショップが少ないため、家庭向けはもちろん、政府関係機関や各種団体・組織ではIDカード用の証明写真などの業務用を含めた高画質のプリンタを求めています。
神鋼電機の昇華型カラープリンタは、高画質、高速プリントなどが高い評価を受け、国内プリンタメーカーをはじめ、米国のコダック社やポラロイド社に対しても大量のOEM供給をしています。
今回合弁会社の神通城数碼技術有限公司が取り扱う昇華型カラープリンタは、業務用高速デジタルフォトカラープリンタ、卓上型デジタルフォトプリンタ「卓プリ」、パソコンレスの家庭用デジタルフォトプリンタ「SP−200」の3機種。
特に最近開発した卓プリは、従来の類似機種に比べ、極めてコンパクトなタッチパネル方式であり、簡単に操作できるものです。急速に普及したデジタルカメラや高解像度カメラ付き携帯電話の普及に対応するために、画像データを簡単に取り込み20秒/枚以下の高速で銀塩写真並の高画質プリントを可能にし、低コストのデジタルプリントを実現した新システムです。
操作部とプリンター部がセパレートされたコンパクトタイプですから、設置移動が簡単で、占有面積が極めて小さく、狭い場所でも有効活用が可能です。
神通城数碼技術有限公司では、堅調な需要が見込まれる証明写真分野を中心として拡販を狙う予定です。
一方、今回当社が新たに開発に成功した家庭用カラープリンタのカラーペットSP−200は、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話のメモリーカード5種類の全てのスロットを搭載し、パソコンレスでプリンタにデータをダイレクトに取り込み、プリンタ本体に搭載されたLCDにより画像を確認しながら家庭で手軽にプリントできるタイプです。昇華式では世界初の画期的な商品です。
当社の長年の課題であった中国市場進出の方針は、既に光学機器で官公庁に強い販売ルートのある北京カメラ、及び、中国向け家電用部品販売で独自のルートを持つ南光電器との合弁会社により、いよいよ本格的な事業展開が開始されることになりました。
新会社の概要は次のとおりです。
【神通城数碼技術有限公司概要】 |
社 名 |
:神通城数碼技術有限公司 |
資本金 |
:100万米ドル |
初年度売上予想 |
:約1000万米ドル |
本 社 |
:北京市 |
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【北京カメラ概要】 |
設 立 |
:1956年 |
代 表 |
:任志広 工場長 |
資本金 |
:約70百万人民元 |
売 上 |
:約9億人民元(2002年度) |
業務内容 |
:銀塩及びデジタルカメラを中とした光学機器の製造販売 |
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【南光電器概要】 |
設 立 |
:1968年 |
代 表 |
:周成祥会長 |
資本金 |
:150万香港ドル |
売 上 |
:約50万香港ドル(2001年度) |
業務内容 |
:事務用及び家電用部品の製造販売 |
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