神鋼電機(本社:東京都港区、社長:佐伯弘文)は、この度、電磁クラッチ・ブレーキ部門を拡大強化するため、既存のクラッチ・ブレーキ営業部とサーボアクチュエータ営業部を統括する新しい営業本部(名称:クラッチ・サーボ営業本部)を10月1日付けで創設することとなりました。
本来、サーボモータとクラッチ−ブレーキは1つのケースに包括された製品であり、極めて共通性が強く、また、システムユニットとして取り扱われるケースが多々あります。
現在、同部門の売上高は年間約100億円ですが、これをこの5年以内に300億円程度迄に拡大する予定です。
特に最近、自動車関連メーカーから、クラッチやブレーキに関する引合が増加し始め、既に数件受注が内定しています。当社はクラッチメーカーとしては国内で一番長い歴史を持っていますが、いろんな事情背景もあって、従来、自動車市場には進出していませんでした。この自動車分野はマーケット全体の約7割を占めており、当社としてはこの分野に参入することにより大幅な受注増を期待しています。
従来、自動車分野は、実質某社一社がマーケットを大略独占していますが、最近、自動車のエレクトロニクス化が進む中で、自動車関連業界の一部からも当社の新規参入の強い要請を受けていたこともあり、最低2社購買をベースとしている自動車業界からは、当社の参入は大いに歓迎されるものと期待しています。
来年四月にはこの部門を更に拡大発展させて独立事業本部に迄昇格させる予定です。クラッチブレーキ等については、国内では伊勢製作所と中国深セン工場(OA機器用マイクロクラッチ)で生産しておりますが、今回のクラッチ・サーボ営業本部の拡充に備え、生産面では中国の天津市に新工場を建設し、本年7月に竣工して現在本格稼動に入っています。 |