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小形風力発電装置「そよ風くん」海外輸出始まる
インドに3基、カンボジアに2基初設置

ODA案件の引合いや、欧米からのライセンス供与希望多数!
 神鋼電機株式会社(代表取締役社長:佐伯弘文、本社:東京都港区)は、このほど、日本国内で500基の設置実績を持つ小形風力発電装置「そよ風くん」を、インド南部のカルナータカ州チットラハリ村など3カ所に、また、カンボジアの陸軍学校などに2基をそれぞれ初輸出し、小形風力発電装置の本格的な海外輸出を開始しました。

 また、この「そよ風くん」については、アジア諸国を中心にODA(政府開発援助資金)を絡めた案件も多数引き合いが寄せられています。

 更に、当社は、先般(5/16〜5/19)ドイツのハンブルク市で開催された世界的な風力発電装置の展示会「Wind Energy 06」に「そよ風くん」を初出展しましたが、小形風力発電装置分野では出展企業も少なく、唯一出展された当社のジャイロミルタイプ(縦軸回転型)に大きな関心が寄せられ、当社ブースは終日大盛況でした。

 この展示会期間中には、欧米諸国をはじめとする80社にものぼる各国企業からライセンス供与、或いは、代理店希望を受けました。当社としては、小形風力発電装置が海外に於いても充分展開可能と捉え、早速、本展示会で寄せられたライセンス供与希望企業等と具体的な交渉に入っています。

 また、昨年8月に新製品として発表した超小形「リッター水力発電装置」についてもアジア諸国からの引き合いが増加しています。当社は向こう3ヵ年の新中期経営計画の中で、自動車産業向け機器と共に風力発電装置と水力発電装置を中心として、一層エコ産業分野に注力していくこととしています。

【インド、カンボジアへの初設置】

インド・チットラハリ村に設置された
小形風力発電装置「そよ風くん」
WK30-20
定格出力1360W+太陽電池モジュール240W
 インドやカンボジアでは、都市部以外の村落までにはインフラが整っているとはいえず、学校や病院などへの安定した電気の供給が急務となっています。

 今回設置したインド南部のチットラハリ村はデカン高原にあり、夕方から朝にかけて5m/sから10m/sの比較的強い風がよく吹く場所に設置され、主に家屋の照明用として利用されます。

 今回の設置は、将来インド国内での現地生産を視野に入れて、インドにおける当社の風力発電のパートナーであるIndia Power Company社を通して設置しました。

 神鋼電機としては、同社に対して今後継続して技術指導を徹底すると共に、インドでの生産を視野に入れて、同国内での部材の調達などを調査していくことと致します。また、カンボジアでは陸軍の学校施設などに2基の設置を完了しています。

 当社が2003年に発売以来全国に設置した「そよ風くん」は、台風や強風による倒壊事故等が皆無であることから、安全でそよ風でも回転・発電する小形風力発電装置として海外からも高い評価を得ており、特に最近は海外輸出の要望と共に、ODAを絡めた引き合いも多数寄せられています。

Wind Energy 06(06.5.16〜5.19 ドイツ・ハンブルク市)

Wind Energy 06 神鋼電機ブース
●出品物(模型)
そよ風くんV - II
そよ風くんタンデム型

連日来場者が押し寄せた当社ブース
 
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