神鋼電機株式会社(代表取締役社長:佐伯弘文、本社:東京都港区)は、本年5月ドイツ・ハンブルク市で開催された風力発電の専門展示会に初めて出展しましたが大変な反響を呼びました。それは、欧米諸国においては、当社の様なタイプの小形風力発電メーカーがないためです。その結果、当社はこの程アメリカのCascade Engineering社(ミシガン州グランドピッズ市、従業員約1千名)と小形風力発電装置「そよ風くん」の技術輸出契約の締結を行いました。
また、同時にドイツとの販売代理店契約を締結し、更にイギリスのエコ機器販売会社やエコ住宅販売会社など、数社から当社の小形風力発電装置の代理店の希望が寄せられ、現在、代理店契約に向けて詳細を打ち合わせ中です。
この他、インドでは技術輸出を含めた風力発電装置の製造の合弁会社を設立中であり、フランス、北欧、トルコ、インドネシア、韓国、台湾などの会社からも代理店の希望があり積極的に対応中です。既に当社は、インド、カンボジア等にも輸出実績を持っており、また、東南アジア諸国からODAをベースとした多数の引き合いも寄せられています。
2003年に販売開始した小形風力発電装置「そよ風くん」は、現在、一般家庭、一般企業、自治体、学校、道の駅など、国内外併せて約600基の設置実績を積み重ねて来ました。
発売以来、台風などの強風により、ブレード(羽)の飛散事故や倒壊事故ということが一切なく、また、風速が僅か1m/sで自力回転して風速2m/sから発電することから、安全で効率の良い小形風力発電装置として、小形風力発電業界に浸透してきています。
当社は2008年度までの中期経営計画の中に於いて、M&A強化、自動車産業への浸透に加え、海外市場やエコ市場へ積極的展開を掲げていますが、特にエコ産業については、風力発電装置とマイクロ水力発電装置を中心とした海外を含めたエコ産業への進展を積極的に推進中です。 |