神鋼電機株式会社(代表取締役社長:佐伯弘文、本社:東京都港区)は、去る4月19日に竣工し本格稼動に入ったサントリー株式会社のグループ会社であるサントリービバレッジプロダクツ株式会社殿(社長:長井直士、本社:神奈川県綾瀬市)の新神奈川綾瀬工場に、小形風力発電「そよ風くん」三基と、マイクロ水力発電「リッター水力」一基をこの程初納入しました。
発電した電力は、守衛室の照明と場内の外灯の補助電源として活用されています。また、工場内のエントランスには発電状況を確認できるモニターも設置されています。
今回本格稼動を開始した同工場は、サントリー食品事業の首都圏の生産拠点として建設されたもので、「伊右衛門」や「ウーロン茶」など清涼飲料の中味製造・ペットボトルの容器成型・充填包装・設備保全・品質管理・生産管理まで一貫して行う工場として、最新鋭の設備と技術を導入し、高品質の製品を効率よく生産します。
一方で、自然環境に配慮し「人と自然と響きあう都市型工場」をコンセプトに、太陽光・風力発電を用いたクリーンエネルギーの活用の他、水の循環利用や熱の有効利用などにより業界トップの省資源・省エネルギー工場を目指しています。
■サントリービバレッジプロダクツ株式会社殿の神奈川綾瀬工場に設置された「そよ風くん」とマイクロ水力発電「リッター水力」の概要 |
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【仕様:小形風力発電装置「そよ風くん」型式WK-1820(一基当たり)】 |
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項目 |
内容 |
定格出力 |
1070W(13m/秒) |
最大出力 |
1320W(14m/秒) |
太陽光最大出力 |
120W×2枚 |
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【仕様:マイクロ水力発電「リッター水力」 型式HG-05 】 |
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項目 |
内容 |
最大出力 |
500W(落差5m、流量17L) |
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【当社のエコ発電事業の動向】 |
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当社は2003年に縦軸型小形風力発電装置「そよ風くん」を開発・販売し、現在までに国内外合わせて600基の設置実績があります。初期シリーズの発売開始以来、モニュメントも兼ねたデザイン性に優れたタイプ、そよ風くんを4段重ねにした大容量のタンデムタイプ(出力10kW)を、また、太陽光発電を併置したハイブリッドタイプなど、様々なユーザーニーズに応えてシリーズ化を図ってきました。また、導入予算の関係から一般家庭や学校なども含めて強く希望されていた「もっと値ごろな価格のタイプがほしい」というニーズに応え、価格を抑えたコンパクトタイプを開発し、07年4月から本格的に販売を開始しました。
一方、当社では超小形水力発電装置「リッター水力発電」も独自開発してメニュー揃えしており、当社は、クリーンなエネルギーである風力と水力を活用する小形発電装置と、ソーラー発電を組み合わせたエコ発電システムとして、各企業を対象に積極的な営業展開を図る一方、米国、インド、韓国など海外企業への風力発電装置の技術供与、ヨーロッパを含む海外代理店網の拡充など、風力発電装置とマイクロ水力発電装置を中心とした海外市場へのエコ産業ビジネスを積極的に推進中です。 |
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