シンフォニアテクノロジー株式会社(本社:東京都港区、社長:安井 強)は、去る5月15日、米国の環境機器販売会社のSynergy Viridis、LLC社(本社:米国・シカゴ市、社長:George D. Sullivan)との間で、小形風力発電装置「そよ風くん」300台の販売契約を締結しました。契約金額は約4億5千万円。
アメリカのオバマ大統領が提唱する「グリーン・ニューディール政策」は、風力、太陽光、地熱などの再生可能なエネルギーの活用に対し、今後10年間に1500億ドル(約16兆円)の投資を行い、500万人のグリーンカラー(環境事業にかかわる仕事)の雇用を創出するというもので、これによりアメリカ全土では一気に再生可能エネルギー利用への動きが急速に活発化しています。特に09年度では風力発電装置の伸びが120%アップするとの観測もあります。
Synergy Viridis社はこのような背景のなかで、当社の小形風力発電装置「そよ風くん」を、今後2年度目には500台、3年度目には1000台の販売計画を立てています。
Synergy Viridis社は、当社の小形風力発電装置が4枚の縦軸の羽で構成されている風車により、どの方向からの風でも効率よくエネルギーを捉えることができ、風速1m/sの風で自力回転し、風速2m/sの微風から発電開始できること、またプロペラ方式の風車と違って殆んど風切り音がないので住宅地にも設置可能なこと、更に、販売開始以来、風車の倒壊やブレード(羽)の飛散事故などが一切なく、極めて安全な装置であることなどを評価して、当社の風力発電装置「そよ風くん」の輸入販売を決定しました。
今回受注した小形風力発電装置「そよ風くんシリーズ」は、最大出力※1560Wと(当社形式WK18-20)と、最大出力※2500W(当社形式WK32-20)の2機種です。(※風力+ソーラーの最大出力)
当社では2003年に、戦前からの航空機搭載用の高性能発電機の製造ノウハウを基に、自社製電磁クラッチやコントローラを組み合わせた完全なる当社独自技術により、小形風力発電装置を開発し販売してきました。
当社の「そよ風くんシリーズ」は発売開始以来、一般家庭はもとより自治体や学校、農協やスーパーなどの商業施設、道の駅、環境活動を熱心に推進している一般企業など、ソーラー発電のような補助金制度が確立されていない中で、現在までに日本国内で750基の設置実績を積み重ねてきています。
当社では、世界的な環境問題の重要課題であるエコ推進にあわせ、今回のアメリカでの本格的な販売を機に、更に南米、中国、ヨーロッパ方面での販売網を構築し、グローバル製品として販売すべく一層営業活動を強化すると共に、今回米国への初輸出が実現したことにより、国内市場においても小形風力発電装置普及に大きなはずみになるものと期待しています。 |