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災害現場へ瞬時に温水シャワーを!
一人で搬送でき、3秒で温水供給可能な

「可搬式電気温水装置」を開発

2009年10月20日

 シンフォニアテクノロジー株式会社(本社:東京都港区、社長:武藤昌三)は、地震や津波、土砂災害、NBC災害(生物汚染、化学物質汚染による災害)等、緊急災害時の救助活動及び、被災地で避難住民に対して、迅速に持ち運びができ、瞬時(約3秒)に温水を提供することが可能な「可搬式電気温水装置」を開発しました。(特許出願中)

 従来、緊急災害用の温水装置としては、ボイラーを用いた給湯式が主流でしたが、災害現場において使用するには(1)温水になるまで時間を要しお湯が瞬時に供給できない、(2)灯油やプロパンガスなどの燃料を含め構成品が多く保管スペースも必要、(3)重量も重く搬送するための車両が必要、(4)灯油やプロパンガスを災害現場へ持ち込むことは危険が伴う、といったいくつかの問題点があり、緊急災害時の支援活動に支障をきたしていました。これらの問題点を改善すべく、今回開発したのが『可搬式電気温水装置』です。

 本装置は電気式瞬間湯沸し器のため、外部(例えば消防車等)からの給水と三相200V電源(既に救助工作車には装備されている)が供給できれば水を瞬時に加熱し、迅速にお湯を供給することができます。加えて言えば、ボイラー式と違い、水と電気があれば半永久的にお湯を供給することが可能です。また、電気式ヒーターユニット本体と付属品をすべてキャスター付アルミトランクケースの中に収納し、総重量も約20kgに抑え、一人でも十分持ち運びができます。また、小型・軽量であるため、救助工作車(消防車、ポンプ車、電源車等)への搭載にも適しています。給水ホースはアタッチメントを交換すれば、あらゆる供給口から給水可能です。加えて、ボイラー式のようにプロパンガスや灯油などの燃焼による加熱ではないため安全であり、通常時の備蓄の手間や保管スペースも大幅に軽減されます。

 当社ではこの『可搬式電気温水装置』を自治体や自衛隊、消防庁等の防災分野を中心に、医療・介護関連メーカーや建築・工事現場、船舶等への売込みを図ります。販売予定価格(本体)は、120万円〜150万円で年間300台の販売を計画しています。

 なお、本装置は、あ〜るえす(株)殿(代表取締役 阿久津昌之)が、総務省消防庁が公募する平成19年度消防防災科学技術研究推進制度の研究課題「緊急消防援助隊用電気温水装置の研究・開発」で得た成果を実用化するため、シンフォニアテクノロジーがシステムとして商品開発したものです。
(本装置は10月21日〜23日に東京ビッグサイトにて開催される危機管理産業展2009に初出展します。)
■主な仕様
入力電源 AC200/220V 三相50/60Hz 18kVA
構成品 電気温水装置本体、電源ケーブル、シャワーホース、給水ホース
供給水の仕様 給水温…常温(夏季及び冬季の原水温度の変化に対応)
給水量…5〜12L/minをバルブにて流量調節可能
給水圧…0.1MPa
温水器 ヒーターユニット(6kW×3個使用)
温度範囲 〜50℃(吐出温水温度は、温度調整ノブにより温度調整可能)
温水立上り時間 約3秒(5L/min、40℃)
保護装置 ヒーターユニットは、サーモ制御機能を有する。
(ヒータ加熱温度は、80℃以下)
漏電ブレーカにより、漏電を感知。
外形寸法 横380mm×縦630mm×奥行き280mm
質量 約20kg
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この件についてのお問い合わせは下記にお願いいたします。
【報道関係様】
 シンフォニアテクノロジー株式会社
 総務人事部広報グループ 担当 嶽本(だきもと) Tel.03-5473-1803
【お客様】
 航空宇宙第二営業部 Tel.03-5473-1817
住所はいずれも
〒105-8564 東京都港区芝大門1-1-30 芝NBFタワー
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