シンフォニアテクノロジー株式会社(代表取締役社長:武藤昌三、本社:東京都港区)は、三井住友銀行の南米現法・ブラジル三井住友銀行殿(社長:窪田敏朗 所在:ブラジル・サンパウロ)とタイアップ、協力を得ながら小形風力発電装置「そよ風くんシリーズ」を、南米ブラジルで製造、販売を行うこととなりました。
両社は、2009年初めからブラジルでの小形風力発電装置の現地生産と販売を目的に、販売会社及び生産委託が可能な現地企業の発掘を試みてきましたが、この程、生産、販売を担って頂く協力会社が確定し、本格的にプロジェクトをスタートさせることとなりました。
当面は、当社が生産委託する現地企業に対して、小形風力発電装置の羽(ブレード)、ローター、ポール部分の製造技術を供与し、発電機本体とコントローラについては当社から輸出し、現地で組立てて販売します。将来的には発電機本体とコントローラについても現地生産化を図り、現状の生産コストの半減を目指し、現地市場での普及価格化を図ります。
なお、ブラジル三井住友銀行には本プロジェクトにおいて現地の販売会社及び生産委託会社の紹介、マーケット調査、現地での交渉にご協力頂き、また将来、必要な資金調達については現地金融機関を通じた融資の検討、また現地政府、地方自治体などが推進する大型環境プロジェクト自身へのインフラ融資の検討などの支援を頂戴することとしています。また、本プロジェクトで得られるCO2排出権については、三井住友銀行を通じて日本市場へ供給し、温室効果ガス削減の目標達成に貢献する方針です。
本プロジェクトは既に現地でも高い関心を頂戴しており、ブラジルサッカーリーグで2009年度第2位に輝き、また去る2006年のトヨタカップの世界優勝チームでもある「インテルナシオナル」のホームスタジアム(5万6千人収容)に、2010年3月までに小形風力発電装置1台を設置することが決定しています。今後、順次、設置台数を増やしていき、2014年のワールドカップブラジル大会の際には地球環境に優しいエコスタジアムを標榜し、日本の環境技術の素晴らしさをサッカーを通じて世界へ向けて訴えていくこととしています。
当社はブラジル三井住友銀行の協力支援を通じて小形風力発電装置の販売及び現地生産に踏み切ることで、ブラジルを始めとする南米各国における地球環境文化の啓発と現地の新たな雇用の開発促進、引いては途上国の持続可能な発展が図られるものと期待しています。当社としては、ブラジルの広大な国土と豊かな風況を背景に、小形風力発電装置を初年度100台、2年目には300台程度の販売を見込んでおります。 |