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業界初、自律走行の太陽光パネル自動清掃装置を開発
設置工事不要、リモートモニタリングで人手を大幅削減

2013年11月26日

シンフォニアテクノロジー株式会社(本社:東京都港区、社長:武藤昌三)は、カメラおよび各種センサを搭載し、軌道が必要ない自律走行式の「太陽光パネル自動清掃装置」を開発しま した。可搬式で設置工事も不要で、メガソーラー施設などで多くの人手を介して行われている太陽光パネルの清掃作業を大幅に削減します。

再生可能エネルギーの普及・拡大を目的に、昨年7月1日より「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」が施行されたことにより、1メガワットを超える太陽光発電施設が増えています。一般的に太陽光パネルは、ほこりや水垢、砂などによって表面が汚れることにより、発電効率が最大約5%低下する場合があるといわれており、1メガワット当たりでは年間約100万円の損失にあたります。また、これ以上に定期的な清掃作業にかかる人手と手間、費用は今後、発電事業者にとって大きな負担となります。

今回、当社が新たに開発した「太陽光パネル清掃装置」は、自律走行で清掃作業を行います。また、他にはない特長として、装置には洗浄水タンクを搭載しており、清掃方法としては噴射ノズルから洗浄水を散水し、回転ブラシとワイパーで清掃を行い、能力は毎時100m2まで清掃します。走行能力も高く、ゴムクローラ走行し登坂能力は5度〜30度(雨天時等のウェット面では20度)、パネル間隙間50mmまでの走行も実現し、段差も±30mmまで走行可能です。走行はカメラ画像によってパネル表面の線を認識し、合わせて、各種センサによる位置検出および位置補正を行うため、誘導線等の軌道を付設する必要もなく、また、スタンドアローンタイプなので設置工事も不要です。

また、無線機能を搭載し、PC、タブレットから装置の洗浄水切れ、バッテリー切れ等の状態監視のリモートモニタリングが行われ、バッテリーが切れた場合は清掃地点の最下点で待機する機能となっています。電源をOFFしてもメモリに位置を保存しており、交換後、元の位置から清掃を再開します。さらに、バッテリーは着脱が容易な交換式で、予備充電済みバッテリーを使用することにより、充電待ち時間なし作業が継続でき、赤外線LED搭載により、発電に支障をきたさない夜間での作業も可能となります。

なお、当社では、グループ企業であるシンフォニアエンジニアリングが太陽光発電事業者への保守・メンテナンスサービスを行っており、全国で多くの実績があります。そのルートに加え、国内のみならず海外に向けても、今回開発した「太陽光パネル清掃装置」の優れた特徴を積極的にアピールし、今後さらなる需要が求められる太陽光発電設備の保守メンテナンスサービス事業の拡大を目指します。
【製品仕様】 量産機の仕様はこちら
項目 仕様
装置タイプ 可搬型スタンドアローン、自律走行
・設置工事必要なし
外形サイズ、
重量
縦530×横700×高さ173mm、15Kg
走行方法 ゴムクローラ
カメラ画像+各種センサによる位置検出および位置補正
・誘導線等の軌道設置必要なし
登坂能力 登坂角度 5〜30度(雨天時等のウェット面では20度)
清掃方法 回転ブラシ+ 洗浄水+ ワイパー
清掃能力 100m2/時間
清掃対象 砂(黄砂)、花粉、水垢等の一般的な汚れ
電力供給 Li-ionバッテリー、6時間駆動/充電
・容易な着脱方式(交換時間約5分)
・予備充電済みバッテリーを使用することによる充電待ち時間なし
無線機能 PCおよびタブレットとの無線通信機能を搭載
・リモートモニタリング
・洗浄水切れ、バッテリー切れ等の状態監視
その他走行機能 パネル間隙間:50mmの隙間まで走行可能
パネル段差:±30mmの段差まで走行可能
動作環境 温度5〜40℃、湿度5〜95%(結露無きこと)
夜間対応 赤外線LED搭載による夜間走行対応
※仕様は変更する場合があります 量産機の仕様はこちら
本件についてのお問い合わせは下記まで御願いします。
【報道関係様・お客様】
 シンフォニアテクノロジー株式会社
 総務人事部広報グループ 担当 嶽本(だきもと) Tel.03-5473-1803
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