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小形・シンプル構造の高速ダイレクトドライブモータを開発
40%低価格化、納期半減で10月より発売

2014年10月10日

シンフォニアテクノロジー株式会社(代表取締役社長:武藤昌三、本社:東京都港区)は、小形で複雑な機構を廃したシンプルな構造の高速ダイレクトドライブモータ(以下、DDモータ)を開発しました。新たに開発したこのDDモータは構造の見直しや機種数の削減、量産効果などにより、従来比30〜40%程度の低価格化と大幅な短納期化を実現し、10月より販売を開始します。

当社では、これまでDDモータとしては、独自の磁気回路を採用した大トルク、高精度の優れた特長を持つHDモータを主力に、多くの半導体装置・液晶装置メーカー等へ供給し、高い評価をいただいております。さらに近年、市場ニーズの需要増が見込まれる分野として、スマートフォン、タブレットPC等の製造工程におけるインデックス運転、高機能フィルム製造工程や印刷機械のロール駆動があり、共通の仕様要求として「コンパクト化」、「高速化」が求められています。また、DDモータは高機能であるため「高価」という印象があります。

それらを踏まえ、今回、『手軽にお求めいただけるDDモータ』を開発コンセプトに、従来の高機能、高性能を維持しつつ、かつ、低コストと短納期を徹底的に追求した小形DDモータを開発しました。これにより、スペースに限りがあり自動化出来なかった工程を自動化することが可能となり、生産性の向上、装置の小形化に大きく貢献できるものと考えます。

新たに開発したDDモータはアウターロータ構造で、30Nm、65Nm、100Nmの3種類です。すべての種類で外形寸法を従来比25%強縮小しました。一方、最高速度は240〜300rpmで、センサ分解能は1,310,720pprと実用領域を網羅した仕様となっており、中空を生かして、ケーブルやエア配管を設置できます。

生産は鳥羽工場(三重県鳥羽市)に量産ラインを新設。従来は受注生産を主としていましたが、見込み生産に切り替えることにより、納期は1.5ヶ月と、従来に比べて半減します。

販売ターゲットはスマートフォンやタブレット端末などの製造工程に使われる装置や高機能フィルム製造装置、印刷機械のロール駆動や、自動車、家電等の量産工場における自動化機器などです。

なお、今回開発した小形DDモータは、税抜標準価格19万円(容量:30Nm、モータ本体のみ、オプション別)で、初年度5億円、2年目以降年間10億円の売上達成を目指します。
※ダイレクトドライブは電動機の回転力を減速機等のギアを介さず、直接駆動対象に伝達する方式。

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【特長】
1.低価格

市場のニーズを追求し、形式を絞ることで、標準化を進めることにより大幅な低価格化を実現しました。

2.短納期

仕込み生産により短納期化を実現。従来にないスピーディーな納期対応が可能となりました。

3.シンプル構造

DDモータは、メカインデックス、減速機等の機構が不要です。これにより複雑な機構を廃することができ、かつ機器自体の小形化を実現します。

4.アウターロータ機構採用

インデックス運転の他、回転部が外にあるため、ロールフィーダ等の用途にも活かせます。

5.中空径φ50

中空を活かして、ケーブルやエア配管の設置も可能です。


【用途】
1.ロール駆動(印刷機械、フィルム製造装置、ロールフィーダ等)
2.インデックス運転(生産ラインの自動化)

【サーボアンプ(ドライバ)】
本小形DDモータのサーボアンプ(ドライバ)において、パナソニック株式会社製A5Lをパートナーとしています。
※パナソニック株式会社製サーボアンプは、中国や韓国を中心とした北東アジア圏でトップクラスのシェアを誇っています。
※本モータは各種サーボアンプと接続して使用いただけますが、推奨サーボアンプ以外との組合せ時は、必ず定格電流値以下でご使用ください。


【発売時期】
2014年10月より
本件についてのお問い合わせは下記まで御願いします。
【報道関係様】
 シンフォニアテクノロジー株式会社
 総務人事部広報グループ 担当 嶽本(だきもと) Tel.03-5473-1803
【お客様】
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