弊社は、お取引先様に対し「グリーン調達ガイドライン」を発行し弊社調達品に含有される化学物質の監視を行うなど、環境関連法規制遵守活動を推進・運用してまいりました。
しかしながら、この度、上記運用に一部不徹底なところがあり、2014年7月から2015年4月にかけて、労働安全衛生法施行令に定める基準を超えてアスベストが含有されている部品を輸入し、かつ当該部品を組込んだ製品を販売していたことが判明いたしました。
<本部品名称、販売個数など>
本部品名称 |
:特殊用途向け車両用ブレーキパッド |
国内販売数 |
:200個(特殊用途向け車両25台に組込み済) |
在庫数 |
:56個(特殊用途向け車両7台分) |
弊社は、本部品を組込んだ製品を納入致しました全てのお客様に報告を行うと共に、正規部品への交換を完了いたしました。また、関係法令に則り、本部品の回収から廃棄迄責任を持って行いました。
大気汚染防止法の規制基準では、アスベスト繊維の飛散濃度が大気1リットルにつき、10本以下の浮遊量であることと定めています。第三者である専門の測定機関が本部品の環境測定を行った結果、本部品の保管時及びブレーキ作動時において浮遊するアスベスト繊維の本数が大気1リットルあたり0.5本未満であることを確認いたしました。この数値は、一般大気環境中のアスベスト濃度と同等(環境省報道発表資料「平成25年度アスベスト大気濃度調査結果」に基づく)です。以上のことから本部品に関与された関係者様における健康並びに環境への影響は極めて低いものと考えております。
本件に関わるお客様をはじめ、関係各位には多大なご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。また、弊社が掲げる環境基本方針に反し、本件のような事態を発生させてしまったことを重く受け止めております。
今後は、弊社調達品の化学物質管理プロセスの運用を徹底し、二度とアスベスト含有部品を国内に輸入・流通しないよう、再発防止に全力で取り組んでまいります。 |