2018年8月22日
シンフォニアテクノロジー株式会社(代表取締役社長:斉藤文則、本社:東京都港区)は、半導体装置需要の増加に対応するため、豊橋製作所内のクリーン搬送機器工場(敷地面積約7,650m2)を拡張し、生産能力の増強を図ります。拡張面積は約4,000m2で、2018年9月に着工、2019年9月からの稼働開始を予定しています。
シンフォニアテクノロジーの中核事業の一つであるクリーン搬送機器事業は、主力製品であるロードポート(半導体製造装置に材料を供給するインタフェース部分で、装置側を高クリーン度、外側を低クリーン度とすることで、クリーンルーム建設・ランニングコスト等を抑制する効果がある)では、世界No.1のシェアを持ち、主な大手半導体製造装置メーカーへ納入させていただいています。さらに、真空搬送システムやウェーハソータを含めた付加価値の高いEFEM(大気搬送ウェーハロボットを設置し、前面にロードポートを取り付けたモジュール機器)など、製品領域の拡大を進めています。
生産面では、主に国内の豊橋製作所で高付加価値機種の開発と生産、タイの現地法人では従来機の量産を行うなど、国内外で効率的な生産体制の構築を進めてきました。
一方、半導体市場につきましては、スマートフォンなど携帯端末の高機能化に加え、IoTやAI、自動運転などの次世代技術の普及に向け、活況に推移しています。今後、一部で伸び率が鈍化するという予測はあるものの、中国では大規模な投資計画も進められており、引き続き拡大基調で活況が続くと予測されています。
これらの状況から、現中期経営計画(2018〜2020年度)では、当事業における売上高を2017年度の132億円から、最終年度の2020年度で200億円以上の達成を目指しています。しかしながら、2007年に建設された現在のクリーン搬送機器工場の生産能力の限界が近づいており、中計の目標達成のためにも工場の拡張が必要となりました。
この工場拡張による生産能力の増強やクリーン度アップにより、微細化対応や付加価値が高いEFEMや真空システムの比率アップを進めていきます。更には、クリーン搬送技術を応用した、細胞自動培養システムをはじめとする、再生医療関連技術の本格的な開発にも一層注力していきます。
クリーン搬送機器工場拡張後のイメージ
【クリーン搬送機器工場、拡張の概要】
1.拡張面積
既設第1工場(敷地面積約7,650m2)西側に、敷地面積約4,000m2(建屋の増築3,840m2)の新工場を新設。
2.生産能力(クリーン搬送機器事業・国内外合計)
従来 175億円/年 ⇒ 新設後 250億円/年
3.着工
2018年9月
4.稼動開始予定
2019年9月
5.投資金額
約16億円(設備等含む)