CFシリーズ小形電磁フィーダ新発売
搬送量の調整が容易に
板バネ調整不要の周波数可変方式
当社は、食品、薬品、工業材料など粉粒体の計量配合、袋詰めなどの際に、材料をスムーズに搬送するために使われる小形電磁フィーダシステム(駆動部およびコントローラ)の新製品、CFシリーズ3機種を発売しました。
CFシリーズ小形電磁フィーダとコントローラC8-1VF
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CFシリーズの特長は、・板バネの調整が不要の周波数可変方式コントローラによる容易な搬送量調節・搬送能力の30%アップ・駆動部全体をカバーで覆い、ちりやよごれによる作動不良や、衛生上の問題を解決した点です。
■スマートなカバーで武骨さから脱皮
また全体を覆うカバーのデザインは、これまでの電磁フィーダのイメージを一新するスマートなもので、通産省のグッドデザイン(Gマーク)認定を申請しています。
電磁フィーダは電磁マグネットと板バネの反作用を利用し、斜め上方への振動を起こし、微粉、細粉などの材料を搬送する機器です。原材料、機械パーツ、半加工品、薬品、食品などさまざまの搬送に使われますが、最近では菓子業界で広く利用され、たとえばせんべいやチップスの袋づめの際の計量や整列などに活躍しています。
■わずらわしい板バネ交換から解放
これまで、搬送量の調整は駆動部にボルトで取り付けられた板バネを交換するという物理的手段に頼っていました。搬送する材料に応じた適切な振幅、および振動数を得るためには、板バネの厚みや枚数を変えてみて、その中の適切なものを選び出すというめんどうな手順が必要でした。コントローラも周波数一定で位相を調整するだけの機能しかありませんでした。
CFシリーズでは、このめんどうな板バネの交換を避けるため、電磁マグネットの振動の方を電気的に変化させる可変周波数方式に改めました。このため、可変周波数方式のコントローラは必要になりますが、コントローラのダイヤルひとつで適切な振動条件を得られ、望み通りの搬送量に容易に調整できるようになりました。
■30%能力アップ
さらに最大振幅も1.6mmと拡大したため、最大搬送能力もこれまでより30%アップ。さまざまの材料に対応できるようになりました。
■カバーをし、衛生面や保守にメリット
板バネを取り外す必要がなくなったため、これまでムキ出しだった駆動部をカバーで密閉することが可能になり、搬送材料やちりが入るために起きるトラブルからも解放されることになりました。稼働部全体をカバーしたのは、CFシリーズが世界でも初めてと思われます。
電磁フィーダが多用される食品業界では、加工途中で添加される調味料をはじめとする各種の粉末、液体により機器の周囲が汚れることが少なくありません。これまでの稼働部がムキ出しの機種では、清掃がしにくく汚れをとることが困難で、衛生上の問題があるだけでなく、機器そのものの故障を招くことがありました。
このような汚れの種類を考え、表面は耐油性、耐酸・アルカリ性を保ち、汚れをふき取りやすいウレタン塗装にしました。
■Gマークを申請
カバーデザインにも配慮しました。稼働部全体をすっぽり覆う形にし、カバーの上のちりや搬送材料が自然に下に落ちやすく、清掃しやすいシンプルな形にしました。
色も製造ラインの一部になることから、他機器との調和を考え下部カバー(固定フレーム用樹脂カバー)は明るいグレー、トラフを取り付ける上部カバー(可動フレーム用樹脂カバー)は、ブルーバイオレットというカラーコーディネイトをしました。
また、トラフ取り付けが容易になるように下部カバーは左右に二つ割りとし、メンテナンス性にも配慮しました。
なお、コントローラ
C8−1VFは、すでにグッドデザインの認定を受けています。
CFシリーズ小形電磁フィーダシステム各部の特徴
[トラフ]
・最大振幅1.6mmとこれまでのタイプに比べ搬送能力が30%アップ
・標準トラフの材質はステンレス
・お客様自身の設計によるトラフにも幅広く対応可能
[駆動部]
・シリーズはトラフの大きさに対応してCF−1、CF2、CF3の3機種
・樹脂カバーにより、搬送材料やちりの入りにくい閉鎖構造
・樹脂カバー表面は、ウレタン塗装により耐油性、耐酸・耐アルカリ性に優れる
[コントローラ:C8−1VF]
・振幅調整は可変周波数方式で板バネ調整不要
・定電圧機能により電源電圧が変動しても振幅は安定
・オプションの定振幅コントローラを追加すると、トラフ上の材料の量が変化しても振幅安定
CFシリーズ小形電磁フィーダの詳しい資料をご希望の方は、電子メールまたは下記へご連絡ください。
〒105-8564 東京都港区芝大門1-1-30 芝NBFタワー
Tel. 03-5473-1803
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