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デュアルモーションパーツフィーダ

motion22.BMP (49704 バイト)

当社は、デュアルモーション機構(楕円振動)を採用した「デュアルモーションパーツフィーダ」を開発、一昨年から3機種を販売してまいりました。これまでは、ユーザーの搬送材の仕様に合わせてボウルを加工し駆動部本体に取り付けたうえで、コントローラとセットにして販売してきました。今回、標準ボウルをオプションとし、駆動部本体とコントローラのみでの販売を、3月4日から開始することになりました。

これにより、ユーザーは自社のノウハウを生かしたボウルや使い慣れたボウルを使用しながら、低騒音で滑らかな作動、高速供給が可能などのデュアルモーションパーツフィーダの優れた性能を活用することができることになります。

■ユーザーからの要望に応えて
デュアルモーションパーツフィーダは、発売以来、その特長を評価いただき、製造現場でのボルト、乾電池部品、電子部品などの供給にととどまらず、食品、ゴム製品の袋詰めといった、当社が想定していた以上に広い範囲で採用されるにいたっています。
これまでは、ユーザーの仕様に合わせ円筒あるいは段付きボウルを当社で加工したうえで、駆動部に取り付けて販売してきました。しかし、使用範囲がこのように広がるにつれ、ユーザー独自のノウハウを生かしたボウルや使い慣れたボウルを取り付けたい、という要望がユーザーから寄せられるようになりました。このため、今回の駆動部(コントローラ含む)のみの販売となりました。

■デュアルモーション機構でソフトに搬送
パーツフィーダは部品供給用機器で、駆動部上部にボウルを取り付けた形をしています。主に、ボルトなど比較的小さく大量に使われる部品を組み付ける工程で使われます。ボウルのなかにボルトなどを投入し、振動を利用してボウルの壁に沿って滑らせながら、部品の向き、表裏を決められた方向に整え、次の工程、たとえばロボットアームに渡します。このように製造工程ではなくてはならない装置で、さまざまの場面で使われます。

パーツフィーダは、ボウルに垂直振動と水平振動を与え搬送します。デュアルモーションパーツフィーダでは、垂直振幅を必要最小限に抑え、水平振幅については従来機種を大幅に上まわ高振幅で運転することができます。さらに、搬送材の物性に合わせて水平、垂直の振動に位相差をもたせられるようにしました。このため、次頁のような搬送機器に求められる優れた特徴を備えるにいたりました。

(1)低騒音で滑らかな搬送供給
●垂直振幅を必要最小限に設定できるため、搬送材のボウル内での踊りが極めて小さくなります。このため、搬送材をジャンプさせることなく水の流れのように送り出し、ワッシャや水晶発振子など薄い材料でも重ならず滑らかに搬送できます。
●搬送材とボウルとの衝撃が小さく、滑るように移動するため搬送にともなう音が静かです。

(2)高速搬送で供給能力が大きい
●垂直振幅を一定にし、水平振幅のみを増加させることにより、搬送速度を大幅にアップできます。このため、これまでの機種に比べて約3倍の高速搬送が可能です。
●垂直振幅と水平振幅をそれぞれ独立して設定できるため、硬いものから柔らかいもの、重いものからから軽いもの、厚いものから薄いものまで、搬送材の性質に応じた最適な振動で搬送できます。

(3)省力、省エネ
●オートチューニング機構により、重量が変化しても、常に適正な共振点を自動的に追尾しますので、わずらわしい板バネの調整が一切不要です。
●低電力で駆動できる適正な共振点を維持することにより省エネ運転が可能です。

(4)回転方向切り替えが容易に
●従来機種では、ボウル内の搬送材の流れは時計回り、あるいは反時計回りのいずれかに固定されていました。デュアルモーションパーツフィーダでは、位相差の設定により、時計回り、反時計回りが一台の駆動部で切り替えられます。

■製品の納入もスピーディに
これまで、デュアルモーションパーツフィーダの販売に当たっては、ユーザーから搬送材料を借り受け、ボウル加工をし搬送テストをしてから出荷していました。このため、納入には1カ月半から2カ月の時間がかかっていました。今回の駆動部のみの販売により、納入期間が5日と短縮されることになります。

デュアルモーションパーツフィーダの詳しい資料をご希望の方は、電子メールまたは
下記へご連絡ください。

〒105-8564 東京都港区芝大門1-1-30 芝NBFタワー
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