世界初、リニアモータ駆動
「スライディングコンベヤ」を新発売
上下動をなくし、水平振動でやさしく静かに搬送
当社は、食品製造や化学工業の分野で粉粒体などの搬送に使われる振動コンベヤの駆動部に、世界で初めてリニアモータを採用した「スライディングコンベヤ」シリーズを開発、発売いたしました。
「スライディングコンベヤ」は、リニアモータによる水平振動のみで搬送しますので、ポテトチップス、ビスケットなどのような壊れやすい商品、軽い材料などもダメージを与えることなく、やさしく、静かに運ぶことができるようにな
り、各種の粉粒体材料をはじめとしてあらゆる材料に優れた搬送性能を実現しま
した。
「スライディングコンベヤ」の駆動部には、当社が開発し、搬送機械に広く使われている最新の高推力リニアモータ、「HD(高力密度)リニアモータ」
が使用され、スムーズな作動を確保しています。
スライディングコンベヤ
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■通勤電車のなかでお馴染みの搬送の原理
よく目にするベルトコンベヤとは違って、振動コンベヤでは、トラフ(樋)の
上に材料を載せ、トラフを振動させて搬送します。食品や化学品など、ごみや不純物を嫌う材料の搬送に多く使われています。これまでの振動コンベヤは、材料を斜め前方に放り出す形で搬送するものでしたが、「スライディングコンベヤ」は水平の往復運動だけで搬送をしています。
水平の往復運動により材料が運べるのは、電車が発車してスピードをゆっくり
上げているときは、乗客はちゃんと立っていられますが、急にブレーキが掛かると、体が自然に前に動きだし、場合によっては何歩も前にいってしまうのと同じ原理です。
つまり、搬送方向に向けトラフを動かしスピードをスムーズに上げていくと、トラフの上の材料はトラフと一体に動き、トラフ上の位置は変わりません。そこで急にトラフのスピードを落とすと、材料はトラフ上でスリップし前に運ばれるというわけです。この動作を連続して細かく続けることにより材料をトラフの端から端まで送ることができます。
■リニアモータが可能にした、やさしく、静かな動作
「スライディングコンベヤ」では、駆動部に世界で初めてリニアモータを採用、水平の往復運動のみで搬送しています。これまでの2倍の推力を実現した最
新の高推力リニアモータ「HD(高力密度)リニアモータ」を駆動部に採用し、
スムーズにスピードをあげ、急にスピードを落とすという運動を可能にしました。
リニアモータを使った「スライディングコンベヤ」は、水平振動にすることによって今までにない数々の優れた搬送を実現し、さまざまなメリットが生まれました。
●材料にやさしくソフトに
搬送材料はトラフ面を滑りながら送られます。このため落下による衝撃がなく、
ポテトチップスなどの壊れやすい材料、軽量物や薄物などに幅広く対応できます。
●衝撃音が小さく、静か
材料が落下しトラフに当たる際に生じる衝撃音がなく、きわめて静かです。
●振動発生が少なく、騒音振動公害が少ない
コンベヤ全体の上下動はごくわずかで、床面や周辺機器へ振動が伝わることによ
る悪影響がほとんどありません。
●搬送材料の特性にあった調節が容易
HDリニアモータの電圧、周波数などを変えることにより、搬送材料の物理的な
特性にあった搬送速度、振幅を細かく設定できます。
●前進・後退搬送の切り替えが簡単
駆動源がHDリニアモータですから、前進・後退の切り替えが容易にできます。
■トラフ長は3mから6mまで
「スライディングコンベヤ」シリーズでは、トラフのサイズにより、最もコンパクトな(幅300ミリ×全長3000ミリ×深さ150ミリ)から、最も大形のもの(幅
900ミリ×全長6000ミリ×深さ250ミリ)まで、20形式があり、それぞれ、トラフの材質はアルミ、ステンレススチールがあります。
電源容量/消費電力は、3kVA/700W(200/220V、50/60Hz)〜6kVA/1400W
(200/220V、50/60Hz)です。
長尺、巾広のコンベヤにも対応可能な「スライディングコンベヤ」について、現在19件の特許を申請しています。
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〒105-8564 東京都港区芝大門1-1-30 芝NBFタワー
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