当社では、6万5千回転、出力90kWの世界最高クラスの性能をもつ高速発電機を、三菱重工業(株)殿と協力して当社における発電機としての性能確認を完了し、このほど納入しました。今後、三菱重工業(株)殿においてマイクロガスタービンに組み込んだ評価テストを実施する予定です。
当社は、防衛庁関連の航空機搭載用発電機の大部分を納入していますが、これら最も信頼性が要求される航空機搭載用高速発電機や、繊維機械用高速モータ等の開発・生産の実績をもとに、自動車用高速回転試験装置や日産自動車向け世界初のマイクロガスタービンシステム用高速発電機(5.5kW 10万回転 1996年)など、高速回転機の分野ではハイレベルの独自の実績を持っています。
当社では、こうした高速回転機の技術経験を生かし、今後の成長が大きく見込まれる分散型発電装置のマイクロガスタービン発電システム用として、大容量高速発電機を開発したもので、国内タービンメーカに対して一つのソリューションとなるものと考えています。
主要な性能仕様、特長は以下の通りです。
1. 主要性能仕様
・回転速度 65000rpm
・出力 90kW
・効率 93%以上
・ 永久磁石ロータ方式
2. 特長
・ 永久磁石ロータ方式等の高速回転機に関するノウハウ技術により、従来の水準を
大きく超える93%以上の高効率特性を実現しました。
・ タービンと発電機を容易に脱着結合できる構造としたので、それぞれを個別に製
作・メンテナンスすることが可能となりました。
・ タービン側から冷却用の油を供給する構造のため、コンパクト化と安定した温度
特性、信頼性を実現しています。
今後当社では、規制緩和の動向とあいまって分散型電源としての成長が見こまれるマイクロガスタービン発電装置の市場での需要に、当社の有する高速回転技術をベースに積極的に対応して行くことにしています。
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