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我が国初の複合自然エネルギー電力変換装置の開発システム
太陽光発電や風力発電の実験データを模擬して電力変換部を総合的に検証
三重大学サテライト・ベンチャービジネス・ラボラトリーに納入稼働開始
当社は、太陽光発電や風力発電の実験データを、コンピューターを介して摸擬し、DCからDC、ACからDC、DCからACへの3種類の変換装置により、発電装置の主に電力変換部を総合的に検証できるエミュレーションシステムを開発しました。
 本システムは、この度、ベンチャービジネスの芽を育む独創的な研究開発の推進、高度の専門知識的職業能力を持つ創造的な人材の育成などを目的とする三重大学サテライト・ベンチャービジネス・ラボラトリーに納入し稼働が開始されました。
 このシステムは、太陽電池摸擬システム、風車摸擬システム、電力変換システムの3つのシステムから構成されています。太陽光と風力を複合した自然エネルギー電力変換装置の開発システムとしては我が国初のシステムです。
 風力発電には風が、太陽光発電には太陽光が必要ですが、このシステムでは天候や場所、時間(夜間)を問わず試験が可能で、研究者が試験項目に合わせた制御プログラムを作りダウンロード実行することにより、太陽電池摸擬システム、風車摸擬システム、電力変換システムに関して得られたデータをもとに、いろいろな独自のアイデアによる試験が可能です。また、モーター速度、電圧、電流、軸トルクなどの応答波形を画面でモニターすることができます。
 当社では、自然エネルギーの有効活用がますます盛んになり、風力発電や太陽光発電の稼動率や変換効率の向上が求められている現状を踏まえ、大学や研究機関の研究・開発用として、また風力発電や太陽光発電メーカに向けに出荷試験用模擬負荷装置として積極的に販売攻勢をかけることにしています。

自然エネルギー電力変換装置システム

 

1. 太陽電池摸擬システム
太陽電池摸擬システムには、太陽電池の出力特性を忠実に模擬するために出力1KWの高周波数応答リニアアンプを使用し、高速かつ高精度な数値演算が可能な浮動小数点型高速DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)に制御プログラムをダウンロードすることにより、太陽電池のダイナミックな出力特性を自在に実現できます。
2. 風車摸擬システム
風車摸擬システムには、5.5KW同期モータと4KW同期発電機および3.7KW誘導発電機を直結し、これらを浮動小数点型高速DSPに制御プログラムをダウンロードすることにより、風車のダイナミックな特性を自在に実現できます。
3. 電力変換システム
太陽電池模擬システムの直流電力および風車模擬システムの交流電力を、一旦直流に変換したあと3相交流電源へ電力回生するDCバスリンク方式を採用しています。太陽電池模擬システムの直流出力と、風車摸擬システムの同期発電機出力および誘導発電機出力を、それぞれ3相200V電源にするためにDC330Vに昇圧するDC/DCコンバータを装備しています。また、DCバス上の直流電力を絶縁トランスを介して系統へ回生する系統連系用DC/ACコンバータも有しています。
 
各システムにおける動作状況はアナログ信号によるモニターと、パーソナルコンピュータのCRT画面上での波形表示によるモニターの両方が可能です。また、摸擬システムの代わりに、実際の風車や太陽電池を電力変換システムに直接接続して稼動させることも可能です。

 

詳しい資料をご希望の方は、電子メールまたは下記へご連絡ください。

〒105-8564 東京都港区芝大門1-1-30 芝NBFタワー
TEL 03-5473-1803
神鋼電機株式会社総務人事部 広報グループまで

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