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圧電素子採用の精密パーツフィーダを開発

磁気を嫌う微小電子部品に対応
 当社は、このほど、磁気を嫌う微小電子部品の整列供給を行うため、振動を発生させる駆動部に圧電素子を貼りつけたばねを利用した「圧電式精密パーツフィーダ」を開発しました。
 
 IT の進展に伴い、電子部品は益々微小化傾向にあります。当社ではこれまで微小電子部品の整列供給パーツフィーダとして、電磁石を利用した高周波駆動による精密パーツフィーダで対応してきていましたが、チップインダクタやチップコイルなど磁気を嫌う微小電子部品が多く使用されるようになってきたため、当社では新たに圧電素子を利用した当社独自の駆動機構を持つパーツフィーダを開発したものです。

 今回開発した「圧電式精密パーツフィーダ」は、圧電素子を駆動部に組み込んだ直線振動によるリニアパーツフィーダと、ボウル形パーツフィーダの2種類があります。いずれも当社独自の定振幅制御技術により振動が極めて安定していること、またオートチューニング機構により、電子チップ部品の種類や特性に合わせた最適な調整も簡単に行うことが可能など、パーツフィーダのトップメーカとして永年培ってきた技術とノウハウがいかされています。

 今回開発した「圧電式精密パーツフィーダ」は、当社従来形パーツフィーダと寸法が同一なため、お客様の組立ラインの変更を行うことがなく新形圧電式精密パーツフィーダへの置き換えが可能であることから、当社では本年12月より電子部品業界向けに出荷する予定です。

1.特長
1. 高周波駆動専用に開発された駆動部は、圧電素子の振動により、微小電子部品に適したスムーズな搬送が可能。
2. 整列供給する電子部品の投入量の変化や、機械的な経時変化による振動の変化を、固有振動数自動追尾機能で常に最適な振動で駆動させる「オートチューニング機能」で安定供給。
3. 電子部品に適合する振幅をデジタル設定できる上、振幅検出センサにて常に一定振幅での駆動が可能な「定振幅制御」で、安定した高速搬送が可能。
4. 新機構の振動系で低反力を実現したため、微小電子部品の整列供給に最適。
2.動作原理
 圧電素子を貼付けた板ばねに交流電圧を与えることにより、プラス極側とマイナス極側へ圧電素子が伸びたり縮んだりする歪む性質を利用して振動を発生させます。
 振動系は、電磁コイルを使用しないために磁気の発生がなく、しかも従来のパーツフィーダやリニアフィーダの概念とは異なった新機構を採用しているため、磁気を嫌う微小電子部品でもスムーズな搬送を実現しています。
3.概略仕様

 種類

  リニア(直進)タイプ、ボウルタイプ
 供給能力   2000個/分(L1005)
 対象ワーク  チップ   L,C,R
 サイズ   0603,1005,20125,3216
 電源   AC100〜120V
 振動数   220〜360Hz

新形圧電式精密パーツフィーダ(リニアタイプ、ボールタイプ)


 

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