2020年9月23日
当社が日産自動車株式会社、株式会社ブリヂストンと共同開発したアクティブトルクロッドが、一般社団法人日本機械学会主催の「2019年度日本機械学会賞(技術)」と公益社団法人 自動車技術会主催の第70回自動車技術会賞の「技術開発賞」をW受賞しました。
受賞テーマ | アクティブトルクロッドの開発 | |
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受賞者 | 金堂 雅彦(こんどう まさひこ)日産自動車株式会社 谷村 浩史(たにむら こうじ)日産自動車株式会社 山内 亮佑(やまうち りょうすけ)日産自動車株式会社 植木 哲(うえき あきら)株式会社ブリヂストン 藤井 隆良(ふじい たかよし)シンフォニアテクノロジー株式会社 |
受賞テーマ | 世界初アクティブトルクロッドの開発 | |
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受賞者 | 金堂 雅彦(こんどう まさひこ)日産自動車株式会社 谷村 浩史(たにむら こうじ)日産自動車株式会社 小穴 祐太(おあな ゆうた)日産自動車株式会社 植木 哲(うえき あきら)株式会社ブリヂストン 藤井 隆良(ふじい たかよし)シンフォニアテクノロジー株式会社 |
アクティブトルクロッドとは従来のエンジンマウントの一種“トルクロッド”にアクティブ制振技術を付加することにより防振性能を向上させた世界初の技術です。今回はダウンサイジングエンジン等の燃費対応により増大する車体振動に対し、より小形かつ軽量なエンジンマウントでの対応を可能にした点が評価され受賞しました。
当社は、2003年に独自の磁気回路を採用した可動鉄心型リニアアクチュエータ“レシプロモータ”を発表、2006年からは応用技術としてモーターでマスを振り発生させた加振力により車体振動を相殺する“アクティブマスダンパ”の開発を進めてきました。
今回受賞したアクティブトルクロッドには当社がアクティブマスダンパの開発で培った技術が採用されており、レシプロモータ、小形でエンジンルームでの使用に耐え得る加速度センサ、制振アルゴリズムを含むコントローラの開発を担当しています。
当社はアクティブ制振技術を更に発展させ、今後自動運転技術の普及に伴って、より課題となるロードノイズなど自動車の制振ニーズへの取り組みを進め、さらに建機、船舶など新たな分野への応用も検討しています。