EU(欧州連合)ではノルウェーが2025年までに、イギリス、ドイツ、オランダ、スウェーデン、アイルランドは2030年までに、フランス、スペインは2040年までにガソリン車、ディーゼル車などCO2を排出する自動車の販売を禁止する方向を打ち出し、米国では、カリフォルニア州が2035年までにガソリン車・ディーゼル車の販売を禁止。そのほか12州が規制を強めていく方向です。環境政策として今後、米国全土でのEV化のロードマップを打ち出す可能性も示唆されています。中国では、EV開発・普及を国策として打ち出しており、2035年にはEV50%、ハイブリッド車50%を国家目標として掲げています。
日本でも、2050年までにカーボンニュートラル(CO2排出実質0)という目標を打ち出しました。このような政府の規制に対応し、現在自動車の電動化はより一層進んでいます。
その中でも、従来のガソリン車にはない駆動方式として、インホイールモータが挙げられます。車体ではなく左右の車輪(ホイール)にモータを組み込み駆動するというものです。自動車エンジンのように動力伝達系やギアを介さずダイレクトに駆動できるため、応答性が高く、左右のインホイールモータを独立して駆動することで様々な動きを実現できます。当社は株式会社FOMMと共同で小型EV向けインホイールモータを開発し、同社のモビリティ「FOMM ONE」に搭載しています。
自動車の電動化は駆動系だけではありません。車体の振動をセンサで検知し、その振動を能動的に制御するアクティブマスダンパや、その技術を応用しエンジンの低い振動数、共振を抑えるアクティブトルクロッドを開発しました。(「日本機械学会賞(技術)」および「自動車技術会賞技術開発賞」受賞)
バーチャル展示会では、インホイールモータ、アクティブマスダンパ、アクティブトルクロッドをはじめ、他にも自動車の電動かに関連した様々な製品を展示しております。是非ご覧ください。